衝撃的な大工さんの言葉「やってられるか!」
昨日の続きを書こうと思います。
昨日の記事はこちら→損せず得する納得の注文住宅を建てる方法
前回の記事の文末にこう書きました。
むしろ「質は上がります」、と。
なぜ質が上がるのかを説明していきます。
とてつもなく安値で仕事をしている職人さんたち
大手ハウスメーカーや工務店の下請けとして働いていた大工さん。
「とにかく工賃が安すぎる」
「人をかけずに多くの現場を回さないといけない」
「こんなのやってられるか!」
・・・と。
「でも仕事は安定的に入ってくるんだよなー」
とも言っていました。
仕事が安定的に入ってくる代償が安工賃。
そこから脱却した大工さんも大勢います。
脱却するには、腕が良くないと難しい。
腕が良い大工さんは引っ張りダコです。
安工賃で仕事を請けなくても、仕事はたくさんあります。
このような大工さんは、皆口を揃えてこう言います。
「適正な価格をもらって、きちんとした仕事ができれば」、と。
なぜ、そうなるのでしょう。
原因はやっぱり工務店です。
現代の家づくりはローコストが主流。
少ないコストから工務店が収益を得るためには?
職人さんの工賃を安くして、差額分を自社の利益にする。
これが正体です。
2000万円で契約して、1400万円で工事ができれば、600万円が収益。
2000万円で契約して、1300万円で工事ができれば、700万円が収益。
工賃が安くなればなるほど、収益がアップします。
工賃が安くなっても、お施主様に還元されるわけではないようです。
対して職人さんたち。
工賃は安い。
現場は多い。
となれば?
仕事はスピードが必要。
いくつもの現場を回さないといけない。
とても丁寧な仕事ができる環境じゃありませんよね。
例えば、現場に来て何かの欠陥に気づいたとして。
その欠陥は重大な欠陥になることはないが、直すのには少し時間がかかる。
次の現場もあるし。
とりあえず、見逃そう。
となってしまうわけです。
オープンシステム(分離発注方式)では?
お施主様と職人さんたちが直接契約をします。
職人さんたちは、各々適正価格で見積りします。
もちろん、適正価格でない場合は設計事務所が指摘し、交渉します。
じゃあ、工賃は高くつくよね?
そうです。
工賃自体は高くなっています。
でも、最終的な総金額が200万円安かったら?
どうでしょうか。
工賃だけでなく、様々な収益構造をカットすることにより、200万円カットするのです。
「質を落とさずに」です。
これで、職人さんは、お施主様の現場に集中して良い仕事ができるようになります。
でも、最終的に総金額は通常より200万円カットされています。
次回は工賃以外の収益構造について書きたいと思います。
それでは、今日はこの辺で。
ちゃお!
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