皆さん、こんにちは。
CAM設計・宮村です。
私がよく見ているAllaboutに非常に興味深い記事が掲載されていたのでご紹介します。
筆者は、人間が他の霊長類と比べて「共感する力」を育んできたために家族が成立している前提から、住宅の中で「共感する力」を育むための工夫や、それによって得られる効果を紹介しています。
経年劣化を楽しむことができる材料の使用。
触覚、聴覚、嗅覚に訴える素材の追求。
家事動線を考えるあまり失われる家族のコミュニケーション。
パブリックスペースを設けること。
などなど。
その他、私がご紹介できる範囲で書いてみます。
家事動線をあえて楽な形にしない
ある方から聞いた話です。
どうせ建てるなら家事が楽な方が良い。
これは誰しもが思うことだと思います。
特に仕事をしているお母さんは特に。
しかし、それは運動量が減少するということにもつながります。
古来から女性が寿命が長いのは「家事」をしているためと言われています。
男性は定年退職後、家にいてもゴロゴロしているだけ。
体も衰えますが、女性は洗濯・掃除・炊事と何かと忙しい。
これが老化を遅らせる要因になっています。
また、ご紹介した記事のように、楽ではないからこそ、夫や子どもの協力を得ることにより育まれる共感力、思い出、逸話、伝説も家族の中で蓄積されるのではないでしょうか。
子どもが大きくなって、一緒にお酒を飲みながら、そんな思い出話で笑い合うのもいいですね。
収納にお金をかけていないか?
収納は多い方が良い。
部屋にものが散乱しないように、収納を多く設けたいという要望は多いです。
そこで、片付けのプロの一言。
「あなたは整理整頓ができないことを解決するために、120万円を払いますか?」
???
どういうことかと言うと、例えば収納を2坪増やしたとします。
坪単価50万円の家だと2坪増やせば100万円になります。
さらに、土地代が坪10万円だったとすると、さらに坪20万円加算されます。
収納を作るために、合計120万円を払ったことになるのです。
住宅ローンを借りるならば、それに+利子がついてきます。
120万円を35年固定で金利が1%と考えると、約22万円増えます。
総額142万円です。
整理整頓や断捨離が142万円の価値があり、それを実行することができれば、趣味や旅行にお金をかけられることになります。
あなたならどうしますか?
子どもを見守る動線
少し話題がそれます。
お子様を守るのが親の役目ですが、子どもは大きくなるにつれて色々なことに興味を持ち、だんだんと親に自分の事を話さなくなります。
特に思春期の子どもは。
そこで、子ども部屋から外に出る場合は、必ずリビングを通ってからでないと行けない間取りにしてしまう。
どこ行くの?
何時に帰ってくるの?
ご飯はいるの?
など、子どもが出て行く時に確認ができたり、親として子どもに気を利かせるタイミングを間取りが作り出していることになります。
このように、間取りが生み出すコミュニケーションということも考えなければいけない要素の一つじゃないでしょうか。
ずっと家族と住んでいく場所だからこそ・・・
家は家族団らんの場所であり、一つの共同体で暮らす訓練をする場所でもあります。
限られたスペースを共有することで、思いやりの精神を育むこともできます。
暮らしを便利にするだけでなく、心も豊かになる家づくりができると素敵ですね。
かく言う私は、家にあまり多くを望まずに工夫することが楽しいと思う人間です。
その分、趣味や食事にお金をかけたい方です。
利便性を追求しすぎずに、家にお金をかけずに、それでも豊かな人生が送れるよう、じっくり熟考したいですね。
今日はこの辺で。
皆様の家づくりが良いものでありますように。
CAM設計:宮村陶太
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