住宅建築のコストは大きく分けて3つあります。
労務費。
材料費。
経費。
前回の記事は、労務費の話でした。
(前回の記事:衝撃的な大工さんの言葉「やってられるか!」)
今回は、材料費の話です。
「納材収益」という言葉があります。
例えば、住宅会社が定価100万円のシステムキッチンを50万円で仕入れます。
それを住宅会社がお施主様に60万円で販売したら、10万円の収益になります。
この10万円が「納材収益」です。
この納材収益が、建築資材、風呂、トイレ、キッチンとそれぞれにかかってくるのです。
オープンシステム(分離発注方式)では、仕入原価=販売価格です。
50万円で仕入れたものは、50万円で販売します。
ちょっと、ニュアンスが変わるので正確に表現します。
お施主様自身が仕入れるという形をとります。
(もちろん設計事務所と選定した上でです)
この方法で、「納材収益」の部分も大幅にカットできます。
加えて、さらに納材コストを抑えます。
オープンシステム(分離発注方式)では、共同仕入れによる建築資材のコストダウンを行っています。
定価100万円のシステムバスを40万円で仕入れるための方法です。
通常、定価100万円のシステムバスは50%~60%の価格で買うことができます。
でも、業者の仕入れは40%~50%です。
おおよそ、10%乗せぐらいでしょうか。
業者の仕入れの値段で、お施主様が買うことができれば?
これが一番安く済みます。
オープンシステム(分離発注方式)では、共同仕入れを用いて、仕入れ価格でお施主様に販売します。
共同仕入れの詳しい内容は先日書いた記事を参照してください。
(共同仕入れの威力が半端ないので公開します。)
結果、定価100万円のシステムバスを40万円で購入することができます。
通常で購入すると50万円~60万円です。
このように納材収益もコストカットし、お施主様に提示します。
次回は、経費について書こうと思います。
ちゃお!