レッドシダーがアクセントの吹抜けリビングのある2世帯住宅

*
ご要望
家族構成は母1人、夫婦、子ども1人の4人暮らし。旦那様はブルックリンスタイル、奥様はアメリカンスタイルが好み。スノーボードが趣味。なるべくカーテンはしたくない(開放的に住みたい)。広いリビングが欲しい。お母さんの納戸が必要(物が多い)。
対応策
お母様とお施主様夫婦の生活動線がリビングで交わる配置としました。内装の好みはお施主様夫婦と話しながら調整しました。リビングやお母様の居室でなるべくカーテンをせずに済むようにウッドデッキ廻りにオリジナルの木塀を作りました。リビングは面積より空間を広くとり、とても広く感じるリビングとしました。

LDKを17帖をより広く、開放的に見せる工夫

LDKを広くしたいという要望は多くあります。しかし、総工費は仕様のグレードの差は多少なりともあるものの、ほぼ面積に比例します。そこで、LDKをより広く見せる工夫として、リビングを吹抜けにして、高さで広さを体感できるようにすることです。また、吹抜けにすることで、部屋の高い位置に窓を配置することでき、室内を明るく保つことができます(この住宅は日中はほとんど電気をつけないそうです)。また、ウッドデッキにつながる大きな窓の先に木塀を建てることで、外から覗かれる心配無くし、カーテンを開けっぱなしにすることで、開放的に暮らすことができます。

開放的な吹抜けのリビング

吹き抜け空間で大事な空気の流れを作る

吹抜け空間を作ることにより、室容積は大きくなり、エアコンが効きにくいと聞かれたことがあるかもしれません。それは暖かい空気は上昇し、冷たい空気が下降することにより起こる温度ムラが原因です。これを解消するために、吹抜け空間にはサーキュレーター(空気循環装置)は必須です。夏は床に溜まった冷機を吸い上げ、冬は上に溜まった暖気を床に押し付けることで温度ムラを解消します。また、近年は高気密高断熱がスタンダードであり、一度コントロールした室温は変化が少ないので、快適さを犠牲にせずに実現できる空間となります。

空気を循環させるサーキュレーター

住宅について

新築・注文住宅 / 木造2階建て / 延床面積:108.47㎡(32.81坪) / 敷地面積:212.21㎡(64.19坪) / 間取り:3LDK