2025.05.22

吹き抜けは延床面積に入るか解説!計算方法と容積率への影響

マイホーム建築、楽しみな反面、わからないことだらけですよね。
特に、間取りや設計に関する専門用語は、戸惑うことも多いのではないでしょうか。

今回は、その中でも特に疑問が多い「吹き抜け」と「延床面積」の関係について解説します。
吹き抜けは開放感あふれる素敵な空間ですが、延床面積に影響するのかどうか、正確な情報に基づいてご紹介します。
この記事を読めば、吹き抜けに関する疑問が解消され、よりスムーズな家づくりを進められるでしょう。

吹き抜けは延べ床面積に入るか?明確な基準と例外ケース

1:延床面積の定義と計算方法

延床面積とは、建物の各階の床面積をすべて合計した面積のことです。
計算方法は、各階の壁の中心線で囲まれた部分の面積を測り、それらを合計します。
吹き抜けは、この計算にどのように影響するのでしょうか?

2:吹き抜けが延床面積に含まれない理由

一般的に、吹き抜け部分は延床面積に含まれません。
これは、吹き抜け部分には床がないため、部屋として利用できないとみなされるからです。
そのため、吹き抜けを作ったとしても、延床面積は変化しません。

3:吹き抜けが延床面積に含まれるケースの例外

しかし、例外もあります。
吹き抜け部分に渡り廊下やキャットウォーク、あるいは一定の高さを持つ収納棚などが設置されている場合、それらの構造物が床面積として算入される可能性があります。
これらの構造物は、床として機能する部分とみなされるためです。
具体的な基準は、建築基準法や地域の条例によって異なる場合があるので、確認が必要です。

4:容積率との関係と注意点

延床面積は、容積率の計算に用いられます。
容積率とは、敷地面積に対する延床面積の割合です。
容積率には上限が定められており、それを超える建築はできません。
吹き抜けは延床面積に含まれないため、容積率の制限に直接影響を与えることはありませんが、建物の設計全体を考慮する必要があります。

延床面積以外の面積に関する基礎知識

1:建築面積と敷地面積の違い

建築面積は、建物を真上から見たときの面積です。
一方、敷地面積は、土地全体の面積です。
建築面積は建ぺい率の計算に使われ、敷地面積は容積率の計算に使われます。

2:その他延床面積に含まれない部分

延床面積には、ベランダ、バルコニー、玄関ポーチなども含まれません。
ただし、ベランダやバルコニーが一定の条件(例えば、外壁から2m以上突出しているなど)を満たす場合は、延床面積に算入される可能性があります。
ロフトやビルトインガレージについても、一定の条件を満たさなければ延床面積に含まれます。

3:延床面積と住宅価格の関係

延床面積が大きくなると、建築費用は高くなります。
しかし、単純に面積が大きくなれば費用が比例して高くなるわけではなく、設備の種類や配置なども影響します。

まとめ

吹き抜けは、通常、延床面積に含まれません。
しかし、吹き抜け部分に渡り廊下やキャットウォーク、大きな収納棚などが設置されている場合は、床面積として算入される可能性があります。
延床面積は容積率に影響するため、建築計画において重要な要素です。
延床面積以外の面積(建築面積、敷地面積など)についても理解し、設計を進めることが重要です。

また、延床面積は住宅価格や税金にも影響するため、予算と希望をバランスよく考慮した計画が必要です。
建築基準法や地域の条例を確認しながら、理想のマイホームを設計してください。

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