2015.03.16

断熱材の能力を見誤るべからず

みなさん、今週もはりきって働きましょう!

CAM設計・営業の宮村です。

 

 

みなさんは断熱材を比較する時にどのような点に注目しますか?

最近では断熱材の能力が「熱伝導率」という数値で公開されています。

「熱伝導率」は「熱の伝わりにくさ」という指標で、数値が低いほど高性能な断熱材だということです。

今回は「熱伝導率」で比較してみましょう!という記事ではなく、「熱伝導率」だけ見て判断しないようにしましょう!という記事です。

 

 

最も陥りやすい「熱伝導率」の落とし穴

 

 

例えば、あるグラスウールの熱伝導率が「0.5」だったとして、ある吹付けウレタンフォームの熱伝導率が「0.5」だったとします。

熱伝導率が同じ数値なので、性能的には同じだと判断してしまいがちですが、実際に施工するとグラスウールの方が「冬寒く、夏暑い家」になってしまいます。

 

 

それは「気密性」の違いです。

熱伝導率は「断熱材部分」を「熱」が通過する時に「熱が伝わりにくい」数値であり、「断熱材以外の部分」についてはその限りではありません。

グラスウールは隙間無く施工することが難しく、気密性についてはウレタン吹付けが勝ります。

「冬暖かく、夏涼しい家」を建てるためには、熱伝導率より気密性の方が重要であることを知っておいて下さい。

 

 

営業が言うことを鵜呑みにしない。

 

 

「グラスウールでもキチンと施工すれば大丈夫ですよ」と言う営業マンは多いと思います。

では、キチンと施工したグラスウールの家と吹付けウレタンフォームの家を実際に肌で体感したことはあるのでしょうか。

あるのであればそんなことは言えるはずがありません。

細かくは、断熱工法(外張りなのか内張りなのか等)や窓の性能(気密性や断熱性能)も絡んでくることなので一概には言えませんが、「夏涼しく、冬暖かい家」を実現させるためには気密性を最重要ポイントとして考えておく必要があるということです。

 

予算の関係でグラスウールになったという結論はしょうがありませんが、グラスウールでも同じ断熱性能だと思って施工したのであれば納得いきませんよね。

 

実際は、気密性・断熱性・換気・デザイン・結露対策・通気・コストなど、たくさんの要素を検討して断熱方法は選択していかなければなりませんので、できれば多くの選択肢を持つ住宅会社に依頼したいものですね。

 

 

補足です。。。

 

 

書き加えておきますが、上記は私がキチンと施工されたグラスウールの家と吹付けウレタンフォームで施工された家を比べて、実際に肌で感じて思ったことに根拠があります。

様々な立場の人から様々な意見があると思いますが、それらを比較検討する方法は残念ながらありません。

あえて実体験に基づいて書いた記事ですので、ご容赦お願いいたします。

 

 

皆様の家づくりが良いものでありますように。

touta

CAM設計:宮村陶太

 

 

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