建てる前に知っておきたい8割の人が間違う坪単価の見方
こんにちわ、CAM設計のお客様ナビゲーター、宮村陶太です。
昨日、私たちのホームページを見たお客様より坪単価についてのお問い合わせがありました。
坪単価を気にされているお客様は多くいらっしゃいます。
しかし、坪単価表示に騙されたと感じているお客様も多くいらっしゃいます。
その内容を簡単にご紹介します。
昨日のお問い合わせはこんな感じです。
電話:「トルゥルゥトルゥルゥトルゥトルゥ、ガチャッ」
社長:「はい、CAM設計でございます!」
お客様:「あのー、ホームページ見て電話したんですけど・・・」
お客様:「CAM設計さんは坪単価何万ぐらいですか?」
社長:「弊社は注文住宅なので、お客様のご要望により坪単価は変わります」
お客様:「だいたいでいいので教えていただけませんか?」
社長:「一番良く出ている坪単価は55万程度です。」
お客様:「そうですか、わかりました。」(通話終了)
私たちの対応が良かったのか悪かったのかはわかりませんが、坪単価でご判断されたようです。
きっと予算が決まっていて、「坪〇〇万円で〇〇坪で建てよう」と思っていらっしゃるのだと推測いたします。
これが悪いわけではないのですが、坪単価があまり指標にならないことをお伝えしたいと思い、今日はブログを書いています。
まずは、坪単価の計算方法について見て行きましょう。
坪単価の計算方法は複数あります。
坪単価は「費用」から「面積」を除した数式で計算されます。
例えば「費用」が2000万円、「面積」が40坪であれば・・・
費用2000万円 ÷ 面積40坪 = 坪単価50万円
となります。
しかし、問題なのは
「費用」が「総費用(※1)」なのか「建物本体価格(※2)」なのか、
「面積」が「施工床面積(※3)」なのか「延床面積(※4)」なのかで
坪単価は大きく変わってきます。
※1 総費用 : 建築にかかった費用全て
※2 建物本体価格 : バルコニーやガレージなど「オプション」を省いた本体価格のみ
※3 延床面積 : 建築基準法で定められた建物の面積として算定しないといけない部分
※4 施工床面積 : 「延床面積部分以外」で「施工を行った面積」を延床面積に加えた面積
同じ坪単価でも価格を操作することができる。
このように坪単価は明確で一定の計算方法ではないため、高くも安くも表示することが可能です。
それでは実際にどれくらい差が出るのでしょうか。
比較するために条件を設定します。
—————————————-
■ 比較条件
総費用:2000万円の内・・・
- 建物本体価格:1500万円
- オプション価格:500万円
施工床面積:50坪の内・・・
- 延床面積:40坪
—————————————-
一番高くなる坪単価の計算方法は「総費用」÷「延床面積」です。
この場合は・・・
総費用2000万円 ÷ 延床面積40坪 = 坪単価50万円
となります。
一番安くなる坪単価の計算方法は「建物本体価格」÷「施工床面積」です。
この場合は・・・
建物本体価格1500万円 ÷ 施工床面積50坪 = 坪単価30万円
となります。
なんとその差は20万円。
でも同じ坪単価の家です。
同じ坪単価でも実際に住宅にいくら使われているかも違いがあります。
住宅会社は「契約した金額の中で契約した家を建てる」という「請負契約」をお客様と締結します。
2000万円で契約したとすると、その中に実際に家を建てるために使う金額と、住宅会社の利益が含まれます。
それでは、住宅会社はどの程度利益を確保しているのでしょうか。
一般的な住宅会社(ハウスメーカーや工務店)の利益率は総費用の30%だと言われています。
総費用が2000万円だった場合は、住宅会社の利益が600万円、実際に家を建てるために使う金額が1400万円となります。
とすると、利益率が低い住宅会社ほど、建物部分にお金をかけられるということになります。
しかし、住宅会社で利益率を公表しているところはありません。
経営規模により、住宅会社が必要とする利益率は変わってくるからです。
ここで一つ補足をしておきます。
「600万円て取りすぎじゃ!!!」
と思った方、いらっしゃると思います。
しかし、実際に住宅会社を経営するには、経費がたくさんかかります。
営業、現場、事務などの人件費。
モデルハウスの建築費、維持費。
分譲のための土地購入費、開発費。
テレビCMやラジオCM、雑誌掲載などの宣伝広告費。
戸建て新築を建てる人が減少傾向にある一方、戸建て新築を業務とする住宅会社は増え続けています。
どこの住宅会社も、お客様争奪戦を繰り広げていて、競争は激化している業種です。
競争を勝ち抜くためには、一人でも多くのお客様と出会うこと。
出会うためにはまず知ってもらわなければいけません。
そのための投資額は皆さんの想像を超える金額です。
なので、住宅会社利益が600万円という数字は妥当なんです。
決して住宅会社がボロ儲けしているわけではありません。
ここはご理解をいただきたいところです。
明確な工事費となるべく建物に費用をかける。
このような業界だからこそ、私たちは「明確な工事費」と「なるべく建物に費用をかけることができる」ことが、お客様の安心と満足をご提供できる秘訣だと考えています。
私たちが実践している「オープンシステム」は、住宅会社で言う「利益率」が「業務報酬」に変わり、総費用に占める割合は約20%前後となります。
金額にすれば200万円前後差が出るということです。
また、工事費はコンセント1つの単価からわかる、明確な工事費をご提供いたしております。
「同じ家なら節約できて、同じ価格ならもっと良い家ができる」。
私たちの家づくりはこの1点に集約されます。
デザインや家に対する考え方は千差万別。
その全てに対応できるのが設計事務所の強み。
そして、今まで「頼んだら高い」と思われてきた設計事務所でも、オープンシステムを通して、住宅会社よりも安い価格でとても高品質でデザイン性のある住宅をご提供することができます。
私たちはオープンシステムを通して、お客様の要望を具現化し、少しでもかっこよく、少しでも品質を上げ、少しでも安くできる方法を考えながら、お客様の家づくりのお役に立ちます。
是非一度ご相談下さい。
それでは今日はこのへんで、さいなら~。
CAM設計:宮村陶太
※※※※※※※※※※
家づくりは注文の仕方で大きく金額に差が出ます!
「同じ家なら節約できて、同じ価格ならもっと良い家ができる」
数百万円の違いがでる、住宅の注文方法。
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「節約して、しかも妥協しない」家づくりをしたい方をお待ちしております。
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