2014.12.27

体感温度っていったい何度?

部屋が「寒い」と感じる原因は、室温だけでは決まりません。

「体感温度」が低ければ「寒い」と感じ、それが暖房機器を使用するキッカケとなります。

では、体感温度はどうやって決まるのでしょうか。

体感温度≒(表面温度+室温)÷2

体感温度を計算するためには、「室温」と「表面温度」の2つの要素が必要です。

「室温」はなんとなくわかりますよね。

「表面温度」とはいったいなんでしょう。

 

 

「表面温度」とは、室内の壁・床・天井の温度のことです。

下の図を見て下さい。

20141227_01

前回の記事に続き、Aは低い断熱レベルの住宅、Bは適切に断熱された住宅の例です。

 

 

外気温が0℃で室温が同じ20℃の場合、Aの表面温度は10℃、Bの表面温度は18℃と試算されます。

体感温度は、(表面温度 + 室温) ÷ 2 で算出されますので、当然表面温度が低い方が体感温度は低くなることになります。

 

 

A:低い断熱レベルの住宅
(表面温度10℃ + 室内温度20℃) ÷ 2 = 体感温度15℃

 

 

B:適切に断熱された住宅
(表面温度18℃ + 室温20℃) ÷ 2 = 体感温度19℃

 

 

室温が同じ20℃にもかかわらず、Aではさらに室温を上げようとするためにエネルギー消費が大きくなります。

結果、光熱費が増えていきます。

 

 

適切に断熱された住宅であれば、体感温度が下がらずに、「暖房機器のスイッチを入れようとする」ことが少なくなり、また温度も必要に上げようとはしなくなります。

よって、光熱費の削減に貢献できるということです。

 

 

なるべく暖房機器を使わないようにするためには、「室温」以上に「体感温度」が重要です。

適切に断熱されているか住宅であるかどうかで、「暮らしやすさ」は格段に向上します。

 

 

皆様の家づくりがよいものになりますように。

CAM設計:宮村陶太

 

 

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