【必見】注文住宅を建てる前に絶対に知っておいて欲しい考え方
注文住宅をお考えの方に、前もって絶対に知っていただきたいことがあります。
この考え方を知っているだけで、建てた後に後悔することが劇的に少なくなります。
是非、この記事を読んでいただき、家づくりの考え方の参考にしていただけたら幸いです。
家を建てて何をするのか、どうしたいのかを考える
注文住宅は、間取り・使う材料・構造・性能と、自分たちの予算と相談しながらカスタマイズして建てていく方法です。
その中で、特に意識が行きがちなのが、「デザイン」と「使う材料」、そして「住宅設備機器」です。
もちろん、かっこよくてお洒落な家、最新設備が整っていて便利な家の方が良いと思いますが、そっちに意識が行き過ぎると、建てた後に後悔することが多いようです。
ここで大事なのは、「何が欲しいか」ではなく、「何をするか、どうしたいか」を考えることです。
・何のために家を建てるのか
・家を建てて何をするのか
・家を建てることによってどうなりたいのか
これを明確にしておくだけで、随分とプランが変わってきます。
「何が欲しいか」に意識が行き過ぎた時
具体的に例をあげて説明します。
「デザイン」や「使う材料」に意識が行き過ぎた場合の例です。
事例1:床を雑誌で見かけたようなお洒落なタイル仕様にした。
1.掃除がしにくい
2.子どもがすべりそうで心配
3.タイルが冷えて、冬はとても室内が寒い
見た目を重視したがために、住んだ後に気づくデメリットです。
事例2:リビングを開放感のある吹き抜け空間にした。
1.冷暖房が効きにくい
2.冷暖房費が高い
3.吹き抜けにある窓の掃除ができない
4.吹き抜けの柱の掃除ができない
これは、「広さ」や「開放感」を得るために犠牲にしたデメリットです。
この場合は、事前にそれを理解した上で設計していればOKですが、理解しないまま建てると後悔に変わります。
事例3:子ども部屋を広くつくった
子どもが自分の空間を持ちたがると思い、2階に広めの子ども部屋をつくったとします。
また、2階に行くための階段を玄関横につくったとします。
1.子どもが部屋から出てこなくなった
2.いつ帰ってきたかわからない
3.コミュニケーション、会話が少なくなった
4.子どもが何を考えているかわからなくなった
子どものためにと思い、自分たちの寝室を小さくしてまで広くした子ども部屋。
結果的には、この動線が家族とのコミュニケーション機会を減らす原因になってしまいました。
何をするか、どうしたいかが決まっていれば・・・
反対に、「何をするか、どうしたいか」が明確になっていれば、プランする方が一生懸命考えてくれます。
事例1:家族と仲良く暮らしたい
家族全員と仲良く暮らすには、程よいプライバシーとつながりの持てる空間づくりが大事です。
例えば、こんなのはどうですか?
「吹き抜け回廊ブリッジでつながる家」(和歌山県:株式会社匠アトリエフォー)
リビングを中心に各部屋が配置されていて、お互いに気配を感じつつもプライバシーを保つことができる空間になっていますね。
良いと思います。
事例2:料理好きなので、こだわりのキッチンにしたい!
「こだわりのキッチン」とは・・・。
キッチンで自分がどんなことをするのか、どんな調理器具を使うのか、それに伴ってコンセントがどこにどれくらいあった方が良いのかなど、具体的に考えることです。
例えば、こんな感じです。
「キッチン-こだわりどころ①」(人気!注文住宅 私も建てちゃいました!)
めちゃめちゃ具体的にこだわってますね。
使い勝手から掃除、収納するものまで考えつくされています。
プラス200万円のこだわりは伊達じゃない(笑)
伝える、そして話を聞く
基本は要望を無視することはできないので、お客様主導でプランを進めていかれるところが多いようです。
もちろん、提案型のプランナーもいますが、お客様に満足していただき、自分たちの仕事にすることがゴールだと考えるのが住宅会社です。
提案を控え、要望を聞くことに走る方がいてもおかしくはないでしょう。
お客様主導で作られたプランは、家づくりの経験がほぼ初めてのこともあり、細かいところまで意識を向けることができないのが通常です。
よって、十分に「家を建てて何がしたいか、どうなりたいのか」を考え、明確にし、それを伝えることを忘れないで下さい。
もちろん、可能不可能は出てくるでしょうし、相反する希望もあると思います。
しかし、それをプランするのがプランナーの仕事です。
プロのプライドに掛けて、最適なプランを作成してくれると思います。
そして、プランナーが言う言葉に耳を傾けましょう。
「〇〇した方が絶対に良い!」という類の言葉には根拠があります。
その根拠を聞いて、取り入れるか取り入れないかの判断をしてください。
私たちのお客様でも、窓の取り付け位置一つで後悔されているお施主様がいらっしゃいます。
「あの時、建築士さんの提案を受け入れていれば・・・」と仰っていました。
注文住宅のプランナーは、おおざっぱなコストも考えながらプランを作成しています。
「お客様のためになる一工夫」がプランナーの腕の見せ所です。
素直に聞いてみても、あまり損はしないことが多いと思いますよ。
コミュニケーションをしっかり取ろう
住宅建築は、要望と提案の最適化されたものが理想です。
お施主様の夢やこだわり。
専門家の経験とノウハウ。
このミックスが最強です。
そうなるためにも、コミュニケーションが取りやすい相手が一番だと思います。
できれば、営業マンでなくて、プランナーと直接打合せできる方が、よりダイレクトに意思疎通が図れていいかもしれませんね。
皆さんの家づくりが、とても良い結果になりますように。
CAM設計:宮村陶太
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