キューブ型住宅のデザインと性能のバランスを考える

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最近流行のキューブ型の住宅。

シンプルでスッキリ、スタイリッシュなデザインが人気の理由でしょう。

このキューブ型住宅を計画する際に、必ずと言っていいほど「庇」の話が出てきます。

「夏涼しく、冬暖かい」は、今や住宅業界の常識です。

高気密高断熱で建てることによって、冬の保温性は保たれますが、熱が逃げないということは夏暑いということになります。(設備で冷やした空気が逃げないとは別ですよ)

夏の暑さ対策は、日射を遮ることと、風を通すことです。

日射を遮る「庇」の長さを検討する。

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上の図は、熊本市の夏至の太陽高度(80.59°)と冬至の太陽高度(33.78°)から、庇の長さを検討した図です。

「庇は900出さないと意味がない」とはよく言ったものですね。

この場合は、3寸勾配で915.6mm庇を出すと日射遮蔽ができるということになります。

もちろん、建物の高さが高くなればなるほど、庇が長くなるので、そういった意味では平屋の方が有利だと考えることができますね。

通風を検討する。

「卓越風」という言葉を知っていますか?

卓越風とは、「ある一地方で、ある特定の期間(季節・年)に吹く、最も頻度が多い風向の風。」とwikipedia先生が仰っています。

要は、「よく吹く風」ですw

熊本の夏は、南西から風がよく吹くので、南西から風を取り込んで北東方向に逃がしてあげるとよく風が通ります。

もちろん土地の形状や周りの環境によって卓越風は変わるので、熊本全体がこの限りではありません。

キューブ型住宅は商品住宅が多い

「我が家は高気密高断熱で夏暑い」と聞いたのは、私の友人T君。

フランチャイズ系のキューブ型住宅を建てた彼の家は、庇が無く、通風も考えられていませんでした。

規格住宅や商品住宅は、ある程度決まった間取りになるので、注文住宅に比べてこういう細かいところの配慮ができないのはやはりデメリットといわざるを得ないでしょう。

応急処置として、窓に遮熱塗料を施しているそうですが、あまり効果がないとのことでした。

実際に断熱や遮熱関係の勉強会でも、遮熱塗料はあまり効果がないとのことでした。

キューブ型住宅を考えている人は、上記の事をしっかり理解した上で判断・相談をされてくださいね。

T君のように、建ててから対策をすることはなかなか難しいですから・・・。

ちゃお!


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CAM設計住宅プランナー 宮村陶太

この記事の執筆者

CAM設計住宅プランナー 宮村陶太

大学卒業後、ホームページ制作会社にて6年間の営業を経てCAM設計に入社。 一番最後に入ったので、家づくりに対する不安や、何をしたらいいか分からな い人の感覚が最もわかると思っています。 インプットしたことをこのブログでアウトプットしながら、皆さんにCAM設 計のことを知って頂けるように頑張ります。